【実録あり】通信キャリアのネットワークエンジニアの年収を中の人が解説します

通信キャリアのネットワークエンジニアとなった場合に、どれくらいの年収がもらえるのかを現役の通信キャリアのネットワークエンジニアが解説します。

前提として通信キャリアといっても会社毎に給料体系や年収は変わってくるため、あくまで参考程度にして頂けたら幸いです。

ちなみにですが、世の中のネットワークエンジニアの年収の相場は455万円とのことです。

参考:ネットワークエンジニア 職種別平均年収ランキング|マイナビエージェント
https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/it_08.html

通信キャリア新卒プロパー社員の年収例

私は新卒で大手通信キャリアに入社しネットワークエンジニアとして10年目となります。そんな私の過去の年収を公開します。細かい数字は省略してますが、概ね以下の通りとなっています。

1年目:300万
2年目:500万
3年目:500万
4年目:580万
5年目:630万
6年目:630万
7年目:600万
8年目:620万
9年目:780万

見ての通り、4年目に給料が上がり、そこらの4年間は横ばい、そして9年目にまた上がるといった感じでした。

基本的に給料の変動要素として昇給(昇格)、賞与(ボーナス)、残業代があると思います。

私のケースで言うと4年目に年収が上がった理由は昇格したからですね。

そこから4年間は評価も一定でしたので、昇格の機会もなく、昇給も微々たるものでした。。5年目より8年目の方が年収が低いのは単純に残業代の違いですね。5年前くらいまでは毎月100時間近く残業することこもざらにあったので、昔の方が年収が高い傾向にありました。

今考えるとモチベーションも上がらず辛かったですね。。

そして9年目に急に跳ねあがりました。この要因は高い評価を頂いたことによるボーナスです。
9年目の評価で10年目でようやく昇格をしましたが、10年目で退社してしまったので詳しい年収はお伝えできないのですが、9年目ほど評価してもらえないと考えると10年目も概ね9年目と同額の水準であったと思います。

この年は我慢してきた甲斐があったなと思う反面、4年間一向に評価をしてもらえなかったこともあり、会社に期待しなくなっていた時期でしたので嬉しさの度合いはそこまで高くはなかったですね。

あくまで私自身の例であり、同じ年代でも私よりも遥に年収が高い方もいれば、逆に私よりも低い方もいますので、個人差があることは言うまでもありませんが、ご認識ください。

通信キャリアのネットワークエンジニアで年収を上げるには

続いて、通信キャリアで勤めた後にさらに年収を上げるにはどうすれば良いかと言うと3つ方法があるかと思います。

①出世する
②転職する
③フリーランスに転向する

それぞれ解説していきます。

①会社で出世する

通信キャリアでそのまま勤め続け、出世する方法です。

会社によって異なるとは思いますが、出世して管理職のポジションに就いた場合の年収はおおよそ以下の幅に収まると思います。

・課長:900万〜1100万
・部長:1100万〜1400万

年収に開きが多い理由としては賞与(ボーナス)によってかなりブレるからです。
私の8年目と9年目の年収の差を見ていただくと納得いただけるのではないでしょうか。

ではどうすれば出世するかと言うと正解はないと思いますが、少なくとも私が10年間働いてきて出世する人の特徴として感じるのは「案件で目立ち、アピールを欠かさず、上長陣の目にとまる人」です。

評価は課長や部長のポジションから部下の評価を上に上げて、最終的に統括部長や本部長が判断を下すため、いくら優秀な社員でも目立った案件対応をして上にアピールすることができない限りは良い評価が貰えないんですよね。

これはネットワークエンジニアに限った話ではなく全てのサラリーマンに言えることだとは思いますが、特にエンジニアという職種は他の職種と違って基本優秀な方が多く、そこまで差がつかない印象があります。

そのため、尚更目立つことが大事になるんですよね。

正直、課長までは淡々とやっていば辿り着くことはできるかなと思いますが、部長まで行くには結構ハードルは高い印象です。

課長の中でも余程、自身が、目立つ案件を複数対応したり、上に気に入られない限りは課長止まりの方が多いように思います。

また、課長はマネージメントに専念できれば良いですが、自身で案件対応したりするケースもあるので、正直一番きついポジションだと思います。

②転職する

2つ目は転職して年収を上げる方法です。

転職が再現性が高く現実的なパターンなのかなと思います。

私の同僚や先輩、後輩で転職をする方は非常に多いです。

具体的な転職先は外資系のクラウド系の企業(AWSとかマイクロソフト等)やITコンサル(アクセンチュア、PwC、アビームコンサルティング、ベイカレント等)系の企業、セキュリティ系の企業(NRIセキュア、トレンドマイクロ等)が挙げられます。

もちろんユーザー系企業に転職をする方もいますが、年収アップを目的とした転職の場合は上記に挙げた企業が多かったりしますね。

通信キャリアでネットワークエンジニアとして働くとネットワークのスキルだけでなく、PM(プロジェクトマネジメント)のスキルであったり、クラウド・サーバのスキルも身に付くため、他の会社に転職しても十分活躍できる印象があります。

転職して年収1000万以上の方もざらにいるので、これから通信キャリアに転職を考えている方はステップアップするための踏み台として考えるのも良いかなと思います。

③フリーランスに転向する

3つ目がフリーランスになるという方法です。

正直私の同僚で通信キャリアのネットワークエンジニアからフリーランスに転向した方はひとりしかいないため、参考程度に。

フリーランスに転向した同僚は年収1000万近くあるそうです。案件単位となるので単価が高い案件の仕事が取れれば1000万近くもらえるようです。

通信キャリアで働いていた実績・経験と退社後にCCIEを取得したことからスキルを買ってもらえたようでした。

フリーランスに転向することで、一時的に年収を上げることは可能だと思いまし、再現性もあるかなと思ってます。

ただ、フリーランスはあくまで単価ベースとなるため、スキルされあれば安定して高い年収は貰えるとは思いますが、年々上がっていくかと言うと疑問が残ります。
また、保証がされている訳ではないため、人によっては向き不向きもあるかなといった印象です。

最近ではレバテックフリーランスのサイトで単価の高いネットワークエンジニアの仕事の求人も多くあるので、働き方が合う方には良い選択肢にもなると思います。

プロパーと比べた中途社員の年収

最後に、プロパー社員と中途入社された方の年収の比較をして終わりにします。

結論、人によりますが、中堅クラスだと中途で入社された方のほうが年収が高い傾向にあります。

実際にリファラル採用(社員紹介)で友人を働いていた会社に紹介したことがあるのですが、入社してきた彼の年収は私の年収よりも遥に高い年収でした。

それがちょうど8年目の時ですね。

この時私は会社へ不満に思ったのと同時に、転職でしか年収を上げることができないんだなと思い知らされました。

人の能力の優劣の判断は難しいですが、少なくとも友人より能力が劣っていない自信はあったので、このあたりから転職を意識し出しましたね。

まとめ

通信キャリアのネットワークエンジニアの年収にいて実際に10年間働いてきた私の実際の年収推移も含めて解説してきました。

いわゆる一般的なネットワークエンジニアの給料水準と比べると大手通信キャリアの年収は高いと思いますし、管理職になれば1000万を超えてきますので出世して高年収を目指すのもありだと思います。

ただ、転職してステップアップすることで年収を上げていく方法が、現在の日本においては正攻法だと実体験からも言えますし、オススメの方法です。

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