【若手向け】入社3年目までにネットワークエンジニアが経験すべきこと

【若手向け】入社3年目までにネットワークエンジニアが経験すべきこと

本記事ではネットワークエンジニアとして仕事を始められた若手向けに入社3年目までに経験すべき内容を紹介します。

今となってはあまり聞くことはなくなりましたが、私が新入社員の頃は「とりあえず3年」という言葉を聞くことがありました。今となっては古い考えのように扱われますが、私は割とこの「3年間」はエンジニアとして一人前になるための期間として必要な期間かなと思ってます。
(もちろん人によって成長度は異なりますが)

私自信10年間通信キャリアでネットワークエンジニアとして仕事をしてきましたが、若いうちに経験しておいて良かったと思う点や、逆に早く身につけておくべきだったと思うことがたくさんあります。

そこで、これからネットワークエンジニアとして仕事をされる方が、無駄な時間を過ごすことなく、3年間で1人前のエンジニアに成長するまでの過程がイメージできるまでの参考にしてもらえたらと思います。

・尊敬できる先輩を見つけてその人に近づく努力をする
・できるだけ多くの失敗を経験する
・プロジェクトに参加する
・資料作成スキルを身に着ける
・実機(ネットワーク機器)にたくさん触れる

尊敬できる先輩を見つけてその人に近づく努力をする

まずは尊敬できる先輩を見つけることが大事です。

私は幸いにも新人時代のOJTのエルダーの先輩がまさに尊敬できる人でした。

そんな尊敬できる先輩に出会えたこそ、ネットワークエンジニアとして成長したいと思えるようになりましたし、ここまで成長できたのではと実感しております。

なぜ、尊敬できる先輩がいると良いかと言うと、単純にその人みたいになりたいって思えるんですよね。
そうすると、その人みたくなるにはどうすればいいか、何をすれば良いか自分で考えて行動できるようになりますし、最悪「どうすれば〇〇さんみたくなれますか?」って聞いてしまえばいいんです。

そうすること結果的に自分がなりたい姿が明確になり、そこに到るまでに何をすれば良いかも考えながら突き進むことができるので、やるべきことであったり、方向性がブレにくくなるんですよね。

言い換えるならばゴールを見つけて、そこまでに到る過程を考えて努力して突き進むって感じですかね。

ゴールって何?って部分が尊敬できる先輩となるわけです。

逆に尊敬できる先輩がいない場合は、早めに新しい環境に移ることをお勧めします。

できるだけ多くの失敗を経験する

私は人の成長度合いはどれだけ多くの行動をして経験を積んできたかによると思ってます。

私自身今でもそうですが、若い頃は特に多くの失敗をし、上司や先輩、お客様にご迷惑をおかけしたり、怒られました。

迷惑をかけることは決して良いことではありませんが、数多くの失敗の経験を通して今の自分があり、後輩に対しても過去の失敗談があるからこそ教えられることも本当に多いです。

具体的なエピソードを1つご紹介すると、若い頃にお客様先で設定変更作業があったので、事前に設計をし、変更用のコンフィグを準備して作業に挑みました。私自身実績がある作業ではなかったのですが、自分で調べて実装できそうと判断して作業に至ったわけですが、結果想定していたコンフィグが入らず、結果切り戻すことになりました。当然お客様にはめちゃめちゃ怒られましたし、上司に報告した際にもなぜ事前に確認しなかったのだと詰められました。

初歩的なミスですが、その失敗から上司や有識者に事前の作業レビューをしてもらうことの重要性や実績がない作業については事前に検証をする必要性があることを学びました。

私は「失敗すること=経験を積んで次に活かせること」と捉えているので若いうちは特に数多くの失敗を経験して欲しいと思います。

年次を重ねても当然失敗をすることはありますが、簡単な失敗をすると周りからの信頼であったり評価も下がってしまい、自分でも自信を失うことに繋がってしまうので、周りからあたたかい目で見られている若いうちに色々チャレンジをして失敗して経験値をためていって頂きたいと思います。

プロジェクトに参加する

若いうちにプロジェクトに参加することも大事だと思います。

ネットワークエンジニアの構築案件としては単発の短い期間の案件を複数実施するケースとプロジェクト体制を組んで長期的に対応するケースと大きく2つに分けれますが、私は若いうちにある程度大きめなプロジェクトに参加することをお勧めします。

私も2年目の時に1年がかりのプロジェクトに参加させて頂いたのですが、そのプロジェクトのPM(プロジェクトマネジャー)をやっていた方に憧れてPMができるエンジニアになりたいと思うようになりました。
先ほどの尊敬できる先輩の話にも通じるところがありますね。

プロジェクトに参加して学んだことは大きくは以下の3つとなります。

・プロジェクトの進め方
・PM、リーダーのポジションの役割と働き方
・議事録の書き方

プロジェクトの進め方

そもそもプロジェクトって何?と言うところからのスタートでした。プロジェクト対応するためにはプロジェクト計画書が必要であったり、進捗管理をする上でWBSを作る必要があったり、課題を管理する課題管理表が必要になったりと実際にプロジェクトを進める上で必要になるドキュメントに何があるのか、そのドキュメントが一体どんな目的で使われるのかをプロジェクトに参加することで理解できました。

PM、リーダーのポジションの役割と働き方

プロジェクト体制は大きくプロジェクトの全体を取りまとめるプロジェクトマネージャーがいて、各領域ごとにリーダがいてその配下にメンバーがいると言った感じが一般的です。

当時、私はPMのお手伝い要員といて参加させて頂いたのですが、PMの方やリーダーの方がどのようにプロジェクトを進めているのか、どんな指示を出しているのかを直接見て学ぶことができました。

当然PMやリーダーの方も人によってスキルは異なりますが、そのポジションにいる方ですのでそれなりに経験を積まれている方は多いですし、勉強になることが多いです。

多くのプロジェクトに参加すればするほど、色んな方の進め方を学ぶことができるので、人の良いところを真似して自分のオリジナルな型にはめ込んでいくやり方がお勧めです。

議事録の書き方

議事録の書き方もプロジェクトに参加して学びました。新人の頃は打ち合わせに参加して議事録をとることがありましたが、あくまで擬似メモ的な扱いで細かい指摘とかもされることはなかったんですよね。

ただ、プロジェクトにおける議事録は成果物に定義されることもあるため、当然、メモレベルではダメなわけです。毎回のようにPMにダメ出しをされては修正することを繰り返していましたが、その時の経験がその後のプロジェクトに参加した際の議事録の作成の時に役立ったり、自分自身がPMの立場になり、メンバーが書いた議事録の確認をする時に役立ってます。

ネットワークエンジニアとして働いていれば、いつかはプロジェクトに参加して対応する機会が必ず訪れます。その際に年次や経験・スキルによって任されるポジションが変わってきますが、PMやリーダーとなるとメンバーに必要なタスクを割り振りプロジェクトを推進していく能力が求められますので、上記で記載したように如何に多くのプロジェクトに参加して色々な方のスキルを吸収して自分のものにできるかで、自分の役割を遂行できるかが左右されていきます。

資料作成スキルを身に着ける

資料作成スキルをつけることも大事ですね。特にOfficeのパワーポイント、エクセルです。

私が10年間働いてきて最もよく使うのがパワーポイントとエクセルでした。

なのでこの2つのファイルのスキルはおさえておく必要があります。

まずパワーポイントは如何に簡潔に見やすくわかりやす資料にするかがポイントですが、早く上達するには「TTP:徹底的にパクる」ことに限るかなと思います。自分のオリジナルってあまりなくて、如何に今まで多くの資料を見てきたか、それをパクることでそれがオリジナルになるんですよね。

なので、パワポのコツはわかりやすい資料を真似ることが大事だと思います。
(もちろん色んな技法はあるとは思いますが、正直自分がわかりやすいと思ったものをパクるのが早いですね)

エクセルも大事です。私はあまりエクセルが得意ではないのですが、最低限の関数を使いこなせるのは必須となります。ここがパワーポイントと異なる点ですかね。

エクセルはフォーマットが大事だと思うのでパワーポイントと同様にどれだけ資料に触れてきたかによって引き出しの多さが変わってくると思います。

実機(ネットワーク機器)にたくさん触れる

最後に実機にたくさん触れることです。

「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、いくら勉強したとしても、実際に実機を触ってみて学ぶことには敵いません。

CCNAを取得して最低限のネットワークの知識が身についたら実機に触れ、検証環境を構築して色々試してみることをお勧めします。

ネットワークエンジニアとして働く上では検証作業も必須となってきますし、その際にすぐに検証環境を組み立てられるかどうかもどれだけ機器を触ってきた経験があるかに寄って変わってきたりするので、是非若いうちに機器に触れる機会を多く持ってください。

まとめ

入社3年目までにネットワークエンジニアが経験すべきことについて書いてきました。

その他にも経験すべきことは山ほどあると思いますが、10年経った今振り返ってみて特に大事だなと思ったことを記載しましたので、参考にして頂けたら嬉しいです。

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